梅雨と秋雨と聞くと、どちらも同じ長雨が続く嫌な時期という印象がありますよね。
でも梅雨と秋雨ってちょっと違うのを知っていますか?
今回はそんなちょっとした違いに気付くきっかけを知ってもらえればと思います。
梅雨と秋雨、梅雨前線と秋雨前の違い、どっちが嫌われているのか?
を知れば少しは梅雨が好きになれるかもしれませんよ!
目次
梅雨と秋雨の違い
梅雨と秋雨の違いをお伝えする前に、
まずは梅雨と秋雨にはどのような特徴をおさらいしておこうと思います。
梅雨とは?
今さら説明不要な気もしますが・・・
6月中旬から7月中旬に掛けて、
比較的シトシトとした雨が長期に渡って降るのが特徴です。
長雨が降る場合は最高気温と最低気温の差があまりなく、
肌寒く感じる事もあるくらいです。
梅雨の半ばには、一時的に天気が回復する時期があります。
これは「梅雨の中休み」と呼ばれています。
この間は、高温多湿で生活し辛くなります。
熱中症にも注意が必要です。
梅雨明けが近づくとまれに集中豪雨となることがあり、
南や西の方がその傾向が強いようです。
秋雨とは?
長期に渡って雨が降る等、基本的な特徴は一緒です。
発生する季節は違います(8月~10月)。
ただし、秋雨明けより初期の方が雨が強い事が多いことがあるという特徴があります。
梅雨に比べると期間は短いのも特徴です。
始まり・終わりが明確でないことが多く、
梅雨入り・梅雨明けに相当する発表がないのも特徴の1つと言えるでしょう。
時期的に台風シーズンと重なる事がある為、
大規模災害に繋がる事もあるようです。
結局、梅雨と秋雨の違いとは
停滞前線の影響からシトシトと弱く長い雨が降ることは共通していますが、
その他ではそれなりに差があります。
【時期・季節】
梅雨:春から夏に向けて
秋雨:夏から秋に向けて
【停滞前線の移動の仕方】
梅雨:停滞前線が南から北へ向かう
秋雨:停滞前線が北から南へ向かう
【雨量の違い】
梅雨:東日本が少ない、西日本が多め
秋雨:東日本が多め、西日本が少め
【入り・明けの発表】
梅雨:あり
秋雨:なし
目立った違いはこのようなところです。
もし、説明をする機会があったらこの辺りの話をしてあげれば、
ちょっと尊敬されるかもしれませんね!
梅雨前線と秋雨前線の違い
梅雨と秋雨の違いを知ってもらったところで、
もう一歩踏み込んで、梅雨前線と秋雨前線の違いを深く見ていこうと思います。
前線とは何か
そもそも、前線とはなんなのでしょうか?
前線とは、南側にある暖かい高気圧と北側にある冷たい高気圧がぶつかる場所のことです。
大気の状態が不安定で、雨が降りやすくなります。
暖かい空気と冷たい空気の勢力がほとんど等しい前線は停滞するため、
気象用語で「停滞前線」といい、「梅雨」や「秋雨」は停滞前線で発生しています。
梅雨前線と秋雨前線に違いはあるのか?
梅雨前線とは?
オホーツク海気団と小笠原気団のぶつかり合いにより、
発生する停滞前線のことです。
これを梅雨前線と読んでいます。
気団はなぜぶつかるのでしょうか?
6月頃になると、高温多湿の「小笠原気団」が勢力を拡大し北上していきます。
小笠原気団が日本列島を覆うと、夏がくるということになります。
しかし、日本の上空には冷たく湿った「オホーツク海気団」がいる為ぶつかってしまいます。
お互いの力は均衡する為、「停滞前線」となります。
停滞前線が生まれることで、日本では雨の日が続きます。
この気象現象の事を「梅雨」と呼びます。
要するに、冷たい空気と暖かい空気が日本上空でぶつかり合った結果、
その境目で雨が降りますこれを梅雨前線(=梅雨)と呼んでいるわけです。
秋雨前線とは?
夏の空気と秋の空気がぶつかり合う事発生する停滞前線のことです。
これを秋雨前線と呼んでいます。
停滞前線が出来る仕組みは梅雨と同じですが、
発生する時期が夏から秋(8月~10月)にかけてという違いがあります。
ちなみに参考書によって、停滞前線が発生する理由が違っていることもあります。
<参考書A>
秋雨前線⇒「シベリア気団」と「小笠原気団」のぶつかり合いでできる停滞前線
<参考書B>
秋雨前線は梅雨前線と同じ「オホーツク気団」と「小笠原気団」からなる停滞前線
矛盾を感じますが、秋雨前線の発生経緯はその時によって違うのです。
ですから、特定の気団同士のぶつかり合いと考えると混乱しますので、
「北側の冷たい気団」と「暖かい気団」がぶつかることでと考えておく方が、
覚えやすいと思います。
※詳しい方には怒られてしまいそうですが・・・^^;
梅雨が嫌い?秋雨の方が嫌い?あなたはどっち?
さて、難しい話はここまでにしましょう。
ここからは雑記ですから、興味ない方は読み飛ばしてくださいね。
1つ質問です。
あなたは梅雨と秋雨だったらどちらが嫌いですか?
私も個人的には梅雨の方が嫌いですかね。
6月は祝日がありませんから、生活していて気持ちが落ち込む時期です。
ただでさえ落ち込んでいるのに、そこにジメジメしとしと雨が降られたら、
落ち込む気持ちに拍車が掛かってしまうからです。
個人的には嫌な梅雨の時期なわけですが、
悪い事ばかりではありませんよね。
農家にとっては雨が降ってくれなきゃ困りますし、
カタツムリとか紫陽花とか、梅雨ならではの風物詩というものもありますしね。
では秋雨はどうですか?
私は秋雨ってあまり意識したことないんですよね。
「最近、雨が続くなぁ」と思うことはあっても、
「秋雨のシーズンだなぁ」とは思うことはありませんし・・・
秋雨の風物詩ってあまり思い浮かばないのですが、
強いてあげれば台風ですかね?
秋雨は台風とセットで来るイメージがあります。
電車遅延とかをしてしまうと迷惑だなぁとは思いますが、
台風って嫌いになりきれません。
理由は単純で、台風が来たあとの清々しさが好きだからです。
秋雨でぐずついていた天気を、解消してくれるわけですから、
まぁこんな話をいくらしても正解があるわけではないので、
個人の感情の問題ではあるわけですが、
ネット上で調べてみたところ、世間一般的にも梅雨の方が嫌われているようですよ。
あなたはどうでしょうか?梅雨と秋雨、どちらがお嫌いですか?