あなたは、節分そばって知っていますか?
恥ずかしながら、私は知りませんでした。
節分の食べ物といえば、
・炒り豆(福豆)
・恵方巻
辺りが一般的には知られていますよね。
でも蕎麦は聞いたことがありませんでした。
何で節分にそば?
という感じなのですが、
調べていくうちに納得のいく答えが出てきましたよ!
というわけで今回は、
「節分そばって何だろう?」
をテーマに記事を書いていきます。
節分そば とは何だろう?そんな風習あったっけ?
節分そば・・・
名前だけ聞くと、バレンタインデーにおけるチョコレート。
ホワイトデーにおけるマシュマロのような、
メーカー側の陰謀を感じるそんなフレーズですよね。
節分といえば豆や恵方巻きがメジャーなわけですから、
そう思ってしまっても仕方がないのかもしれません。
でも、しっかりと調べてみたら、
誰でも知っている日本の習わしに関係することがわかりました。
その習わしとは・・・大晦日です。
節分そばとは大晦日に食べる蕎麦のこと。
「年越しそば」のことだったんですね。
え?節分に年越し蕎麦って変じゃない?
そう思ったあなた・・・
正解であり不正解です!
今でこそ大晦日というのは、年末である12月31日の事を指しますが、
昔の日本では、節分である2月3日が大晦日という扱いでした。
「節分=大晦日」なわけだから、
「節分そば=年越しそば」となるわけですね。
大晦日の「年越しそば」は全国共通ですよね。
味や具材に地域性が出ることはあるものの「今年一年の災厄を断ち切る」という、
「年越しそば」そのものに込められた意味は変わらないようです。
以降では、ここまでの話をもう少し詳細にお伝えしていきますね。
節分にそばを食べる地域があるって話じゃないの?
「節分そば」って、今まで全く聞いたことがないから、
そういう風習がある地域の話なんじゃないの?
なんて思われる方もいるかもしれませんね。
でも上記で説明をした通り、
「節分そば」とは「晦日そば」のことであり、
わかりやすくいうと、「年越しそば」のことなんですよ。
大晦日にそばを食べるのは全国何処でもやっているし、
あなたも食べたことがあるのではないでしょうか?
だから、地域独自の習わしとかそういう話ではなく、
昔から日本で行われてきた習わしというわけです。
つゆの濃さや味の違い、中に入る具材なんかには、
地域独自の違いはあったりはしますけどね。
関西は暖かいそば、関東は冷たいそばなんていう方もいますが、
それも個人差の範囲で地域性とは呼べないと思いますし。
※ちなみに僕はカップそばで十分派です(笑)
節分の食べ物といえば、「炒り豆と恵方巻き」というビッグネームがいて、
急に蕎麦といわれると頭に「?」が浮かんでしまうかもしれませんが、
そういう歴史的な背景を理解すると、何となく節分に蕎麦を食べるのも悪くないかな?
なんて思ってしまいますよね。
節分とそばの関係性や由来について
節分と蕎麦の関係性や、節分そばの由来について、
もう少し説明しておこうと思います。
まずなぜそもそも、節分が大晦日だったのでしょうか?
そもそも節分とは、季節の変わり目のことで、
具体的には、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前日のことを指す言葉です。
そして、旧暦の日本では立春を年の初めと定めて重要視していました。
旧暦において、「立春=年明け」になりますので、
立春の前日は大晦日となるわけです。
なので・・・
節分=立春の前日=大晦日
ということになるわけですね。
なので、大晦日の日暮れには節分として豆をまき、
追儺 (ついな)と呼ばれる厄払いをしました。
そして大晦日の夜には、「今年一年の災厄を断ち切る」、
「細く長く生きられるように」なんて願いを込めて、
年越しそばを食べたと言われています。
とまぁ、これが節分そばの由来なわけですが、
当時は「節分そば」とは呼ばれておらず、
普通に「年越しそば」と言われていたようです。
ということは、「節分そば」というのは、
節分の時期にも「そば」を食べて欲しいメーカーサイドの
意向により付けられた名前というわけですね・・・
まとめ
いかがだったでしょうか?
豆まきや恵方巻きに比べれば、知名度が低い「節分そば」ではありますが、
時期になるとスーパー等で見かけることもあります。
せっかく由来を知ったのですから、
今年は食べてみるのも悪くないかもしれませんね。
また、頭の片隅に置いておくと、ふと誰かに聞かれたとき、
サラッと答えられて、博識だと感心されるかもしれませんよ!